

ノートはなんのために取るのか。それは、復習のためだ。ノートを取っても見直さないのなら、ノートを取っても意味がない。ノートはあとから見るため、復習のために取るという意識を徹底させてほしい。小学生のうちは、黒板だけを写すとか、ポイントだけを写すというようなことをしがちだが、それではあとで見直したときにわからないこともある。要点だけはしっかりとメモしたつもりでも、あとで読み返してわからないのであれば、ノートを取っておいても役に立たない。専門家は、大学受験生たちに「塾の授業は、なるべくたくさんノートを取れ。先生の言った話は冗談やギャグも含めて書くようにしろ」と指導をしている。そうすれば、あとで読み返したときによく思い出せる。それが復習効果を高めてくれるのだ。また、「書く」という作業によって脳が刺激され、活性化されるから、ともかく書けるだけどんどん書くように指導していったほうがいい。ただし、ノートがきれい、汚いというような細かいことを注意してはいけない。
二つのケースを示しておきます。一つは「特別勉強をさせるため自分の子だけの授業を作ってほしい」。もう一つは「先週休んだので、違う曜日に振り替えて自分の子だけ見てほしい」というものです。まず「特別勉強」をさせるために時間を作ってほしいという要求ですが、これは普通の塾では無理なことです。その塾に成績上位者のためのクラスや個別指導のクラスがあれば、その授業を受けることは可能ですが、その子一人のために塾がそれに合わせることは不可能です。こういった無理な要求は、熱心さのあまりヒステリックになっている母親に多いようです。次に、先週休んだので振り替え授業をしてほしいといってくる親がいますが、自分の都合で休んだ場合は、そのような要求を出してくるということは筋違いなことです。このような要望も塾側にとてもいやがられます。ただし個別指導塾などで最初から振り替え授業、または特別授業を行うことがパンフレット(入会案内書)に明記してある場合は、きちんと要求してかまいません。
予備校講師は一人一人が自分なりの指導方法を工夫する職人ですが、同時に所属する予備校の方針や講師仲間に影響されて各塾の講師には独特の雰囲気が生まれます。そこで予備校を選ぶときには必ず講師職員と話し、その雰囲気を感じとってください。理想的には新入生を担当する講師と話すべきですが、これが不可能な場合はとにかく講師職員と話してみましょう。ここで好感のもてる講師に出会えたら「よい塾を見つけた」と思ってください。たとえその講師が新入生を担当しなくても、人柄のよさを感じる予備校講師がいる予備校にはたいてい話しやすい雰囲気があるものです。また実際に子供を受けもつ講師との相性が悪くても、予備校に入った時に話したその講師を通じて予備校との話ができます。この雰囲気と保護者の相性がよければ予備校と保護者の連携がスムーズに進みますが、保護者がこの雰囲気に違和感を覚えるようだと気軽に質問ができず、長期的には予備校との関係が行きづまってしまいます。